売掛債権流動化

流動化とは、本来流動性が乏しい資産を資金化して流動性を与えることです。売掛債権は「流動資産」に当たりますが、実態は決済期日まで債権を保有しておくことが通常です。そのため、期日前でも資金調達などに活用できるよう、流動化の対象としているのです。

つまり、売掛債権流動化は、決済期日前に債権を譲渡もしくは担保にして資金調達をすることを指します。

売掛債権流動化には、主に「売掛債権証券化」、「ファクタリング」、「売掛債権担保融資」の3つの方法があります。

「売掛債権証券化」とは売掛債権をSPVという特定目的法人に譲渡し、資金を受け取るものです。SPVは買い取った売掛債権を証券化して投資家に発行します。

「ファクタリング」はファクターと呼ばれるファクタリング会社に売掛債権を譲渡して資金を受け取ります。債権の回収はファクタリング会社自身が行います。

「売掛債権担保融資」は売掛債権を譲渡するのではなく、あくまでも担保として融資を受けることです。当然、返済しなければなりません。売掛債権は債務不履行時に限って譲渡担保されます。

合わせてこちらの経済産業省の資料もご参照ください。
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/ji04_07_13.pdf

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