ファクタリングのメリットとデメリット

メリット

デメリット

 

メリットその1・資金化が早い

銀行融資を申し込むと、審査に1ヶ月〜2ヶ月かかります。実際に会社経営をしていると、いつもそれだけの時間的余裕のあるとは限りません。例えば、本来ならば来週に支払われるはずだったものが、何らかの理由で支払いが急遽1ヶ月延びるなんていうこともありえます。そんな時に便利なのがファクタリングです。弊社では最速で売掛債権の即日買取りということも可能です

 

メリットその2・売掛先が倒産しても支払い義務が発生しない

現在一般的なファクタリングは償還請求権のない(ノンリコース)ファクタリングです。償還請求権がないということは、たとえ売掛先が倒産などによって売掛金を支払えなくなっても代わりに支払う義務を負わないということです。つまり、リスクを負うことなく資金調達が出来るということです。回収リスクは弊社が負います。

 

メリットその3・大口の資金調達も可能

ファクタリングは融資ではありませんので、資金化出来る金額は売掛債権の金額と売掛先の審査によって決まります。それゆえ、売掛債権の金額が多く、さらに売掛先の信用が高ければ、それだけ多くの金額を資金化することが可能です。弊社では最大1億円までのニーズにお応えすることが出来ます

 

メリットその4・キャッシュフローの改善

売掛金などの資産がいくらあっても現金がなければ企業が活動を続けていくことは出来ません。いわゆる黒字倒産はキャッシュフローがうまくいかないために起こってしまう現象なのです。ファクタリングを活用して資金を調達することによって、企業の命運を左右し兼ねないキャッシュフローを改善することが出来ます。

 

メリットその5・貸借対照表(バランスシート)に影響しない

ファクタリングは融資でありません。売掛債権という資産の売却になります。つまり負債ではないということです。それゆえ貸借対照表(バランスシート)には影響しないのです。言うまでもなく貸借対照表(バランスシート)は会社の評価に関わる重要なものです。出来ることなら貸借対照表(バランスシート)上の負債を増やすことなく資金調達したいものです。そんな時に有効なのがファクタリングなのです。

 

メリットその6・信用情報には影響しない

ファクタリングは融資とは違うため、審査の基準も対象も違います。審査するのは売掛先の信用、業績、そして債権の存在です。ゆえに、融資のような与信調査や信用調査はしません。信用情報へのアクセスもないので、信用情報への影響はまったくありません。

 

メリットその7・赤字決算でも債務超過でもリスケ中でも利用可能

企業が赤字であったり、債務超過に陥っていたり、リスケ中だと融資はほぼ望めないと言っていいでしょう。しかし、ファクタリングの場合は違います。それはファクタリングが融資ではなく、ファクタリング会社(弊社)が売掛債権を完全に買い取ることによって資金を調達するものだからです。なので、赤字であったり、債務超過であっても、リスケ中であってもファクタリングは売掛債権が存在していれば利用出来るのです。

 

デメリットその1・手数料が高い

一般的にファクタリングは手数料が割高だと言われています。銀行融資の利息と比べれば確かに手数料の方が高くつく場合が多いようです。なぜなら、手数料はファクタリング会社が負うリスクの高さに比例しているからです。ファクタリング会社が負うリスクを簡単に挙げると、売掛先の倒産などによる売掛債権の回収リスク、利用会社が売掛先から支払われた売掛金を使ってしまうリスクなどです。例えば3社間ファクタリングを活用するなど、それらのリスクをなくすことによって手数料を抑えることは可能です

 

デメリットその2・分割にはできない

融資の場合、ほとんどの場合分割での返済になります。しかし、ファクタリングは融資ではなく売掛債権の買取なので、売掛金が売掛先から支払われたら全額ファクタリング会社に支払う必要があります。そもそもファクタリングには返済という行為は存在しないので、必然的に分割返済という概念も存在しないのです。

 

デメリットその3・入金の前倒しのため、本来の入金サイクルに戻し辛い

ファクタリングは数ヶ月先に入金されるものを前もって資金化するので、本来入金される時期には入金がない、もしくは少なくなっているということになります。慢性的に資金不足に陥っているような場合、再び資金が不足する可能性があります。ファクタリングがもっとも有効なのは、短期的、単発的な資金不足の状況なのです。今だけしのげれば、数ヶ月先の入金が減っても経営に支障がないという状況なのです。

とはいえ、慢性的な資金不足なのだけれどファクタリングを利用するしかないという場合もあります。そんな時は長期的な計画を立ててファクタリングを活用する必要が出て来るでしょう。弊社では財務コンサルタントも行っていますので、お気軽にご相談ください。

売掛債権流動化

流動化とは、本来流動性が乏しい資産を資金化して流動性を与えることです。売掛債権は「流動資産」に当たりますが、実態は決済期日まで債権を保有しておくことが通常です。そのため、期日前でも資金調達などに活用できるよう、流動化の対象としているのです。

つまり、売掛債権流動化は、決済期日前に債権を譲渡もしくは担保にして資金調達をすることを指します。

売掛債権流動化には、主に「売掛債権証券化」、「ファクタリング」、「売掛債権担保融資」の3つの方法があります。

「売掛債権証券化」とは売掛債権をSPVという特定目的法人に譲渡し、資金を受け取るものです。SPVは買い取った売掛債権を証券化して投資家に発行します。

「ファクタリング」はファクターと呼ばれるファクタリング会社に売掛債権を譲渡して資金を受け取ります。債権の回収はファクタリング会社自身が行います。

「売掛債権担保融資」は売掛債権を譲渡するのではなく、あくまでも担保として融資を受けることです。当然、返済しなければなりません。売掛債権は債務不履行時に限って譲渡担保されます。

合わせてこちらの経済産業省の資料もご参照ください。
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/ji04_07_13.pdf

ファクタリング契約をスムースに進めるために

明日までに資金を調達しないといけない! でも、銀行からの融資は断られ、ビジネスローンもだめだった…なんていう危機的状況。こんなとき、最後に考えるのがファクタリングなのではないでしょうか。だからこそ、事前の準備を怠ってはいけないのです。準備をしておけば契約までの流れをスムースに進めることもでき、一刻も早い資金化が可能になります。

ファクタリング会社を選ぶ

まず、ファクタリングを申込むにはどのファクタリング会社に申込むのか、会社を選択しなければなりません。ビジネスローンなどに申込む場合、複数の会社に申込むことが可能です。しかし、ファクタリングの場合は融資ではなく売掛債権の売買ですので、複数の会社に売るわけにはいきません。最終的に1社に絞る必要があります。(もちろん、手数料など条件面でどうしても折り合いが付かない場合は、その会社を断って別の会社に申込むことはできます)

そのためにはどの会社に申込むのか、ホームページなどを参考にして吟味してみてください。

弊社に関する詳しいことはこちらをご覧ください。

 

自社の状況を今一度整理しましょう

申し込みをすると、ヒアリングが始まります。主に聞かれることは会社の現状と売掛債権についてです。難しい質問ではありません。ただ、気が焦っているとなかなかスムースに答えられないものです。そこで、申込む前に質問に対して準備しておくといいのです。ではどのような質問があるのでしょうか?

  • いつまでにいくら必要なのか?
  • 何のための資金なのか?
  • 売掛金はどこからいついくら入ってくるのか?
  • 資金繰り状況は?
  • 売掛先に通知をするかどうか
  • 借入はいくらあるのか?

最低限これくらいはスラスラ答えられるようにしておきましょう。そして何より大切なのは、正直に答えること。中には、少しでも良く思われようと虚偽の申告をしてしまう人がいるそうです。しかし、こんなところで嘘を言っても仕方ありません。ヒアリングするのはプロです。資金繰りに困っていることは承知の上で質問しているのですから。

事前に準備しておきたい書類についてはこちら

 

ヒアリング時に確認すべきこと

ヒアリングでは基本的に自社の状況を説明することに終始すると思います。とはいえ、何か疑問に感じたことなど聞きたいことはすべて聞いておきましょう。あとになって話が違うということがないように。おそらくいちばん気になるのは手数料や掛け目でしょう。これは基本的に審査をしなければファクタリング会社も明言することはできません。ただ、おおよその目安くらいは分かるはずです。

その他にも疑問に感じたことがあれば、納得いくまで質問しましょう。

 

その後の流れ

ヒアリングと仮審査が終わると書類をして面談となります。この場合、基本的にはファクタリング会社へ行かなければなりません。面談後、本審査を経て契約となります。このときもすべて正直に話すことが大切です。書類に虚偽の記載があることはもってのほかです。書類に虚偽記載がありトラブルになった場合、詐欺罪などで訴えられこともあるのです。

ファクタリング会社の担当者は基本的に審査内容を吟味して買取るか否かを決定します。当然、プロの目でシビアに審査します。しかし、最終的には人となりと見て決めるといっても過言ではありません。

面談のときには、思い切って資金繰りについて相談しましょう。ヒアリング時よりもこと細かく現在の状況を説明するのですから。もし先々にも不安があるようならそのこともまとめて相談するのがベストです。

というのは、「この危機を乗り切れば正常に戻る」というケースならばいいのですが、何ヶ月か先に入る予定の売掛金を先に資金化してしまうのです。つまり、ファクタリングした何ヶ月か先の入金はなくなるということです。そこで再び資金繰りができなくなっては元もこうもありません。資金調達の一番の目的は資金繰りの正常化ですから。そのための方策を考えつつファクタリングを利用しなければいけないのです。先々のことも含めて相談をするのがベストなのです。

弊社では財務コンサルティングも行っております。合わせてご相談ください。

 

「資金化までの流れ」についてはこちらをご参照ください。

時間的余裕をもって申し込みましょう

ファクタリングを最後の手段としてとらえている人が多いせいか、最速で即日資金化が可能だからといってギリギリで申込むというケースが少なくありません。もちろん、ギリギリだからといって審査にはさほど影響を与えません。ただ、資金が必要なその日に申込むのと2〜3日でも前に申込むのとではやはり違います。

ご存知の方も多いと思いますが、ファクタリングの一番のネックは手数料の高さにあります。手数料が高い理由は、ファクタリング会社がファクタリングを行うにあたってのリスクの高さにあります。買い取った債権の売掛先が破綻する場合があります。ノンリコースの2社間ファクタリングの場合、損失を被るのはファクタリング会社なのです。そんなリスクに応じて手数料が変わるということです。

ファクタリング会社は「今日資金が必要だ」といわれれば、今日中に売掛債権を買い取るための努力をしてくれます。審査なども最短時間でやってくれるでしょう。ただ、時間をかけて審査をする場合と最短時間で審査をするのとではリスクの度合いが違います。

初回取引の場合は手数料に差はないかもしれませんが、2度め以降の取引の際に手数料が変わってくる可能性があるのです。

先々まで考えるならば、少しでも早めにファクタリングの申し込みをすることをオススメします。

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